採用において応募情報のデータ管理、選考の進捗管理、応募者のフォローなど多くの業務が発生します。
これまではデータや選考の進捗はエクセルで管理したり、応募者へのフォローメールもエクセルをその都度参照して送っていました。これらの業務は非常に手間がかかり人事担当者の大きな負担となっていました。
そこでその負担を軽減するために登場したのがATS(アプリカント・トラッキング・システム)です。ATSは日本語で採用管理システムと言い換えることができます。
採用における求人票作成、応募への対応、選考の進捗管理、選考後のフォローといった業務を一元管理、可視化、自動化できます。また業務を効率化するのみならず蓄積されるデータから今後の人事戦略を練ることも可能にします。
今回HRogではそんなATSの厳選6サービスをご紹介します!
jinjer
https://hcm-jinjer.com/service/saiyo/
jinjerは採用管理機能に加えて人事管理機能、勤怠管理機能を併せ持つ、ネオキャリアが提供するATSです。
すでに新卒向けの採用管理がリリースされており、その他は順次リリース予定です。また、勤怠管理システムの1ヶ月間無料トライアルもあります。
新卒向けの採用管理機能ではインターン採用、求人票作成、候補者管理、プロセス管理、内定承諾者フォローなどの新卒採用に特化した機能を持っています。
HRMOS
HRMOSはビズリーチが2016年5月にリリース予定のATSです。
ビズリーチは求人検索エンジンのスタンバイや、企業が求人票を無料で作りスタンバイに掲載できるスタンバイ・カンパニーで企業の採用を支援してきました。
その支援の中で、多くの企業から採用業務で得られるデータを一元管理し、可視化できるツールへの要望を受けたことから採用管理システムの開発に踏み切りました。
求人票作成、SNS経由でのソーシャル採用、応募、選考状況、応募者への対応を一元管理したり面接官の評価傾向等をグラフで可視化できます。
HITO-Link
http://www.ibs.inte.co.jp/hito-link/
HITO-Linkはインテリジェンスの提供するATSです。
このシステムでは採用状況、応募者データの可視化、一元管理など一般的な採用管理システムの機能にプラスして、採用において発生する業務をインテリジェンスが運営するアウトソーシングサービスにアウトソーシングできるのが強みです。例えば、応募者からの問い合わせはコンタクトセンターを、人事体制作りは人事コンサルティングサービスを利用することができます。
ジョブオプ
ジョブオプはリクルートジョブスが提供するアルバイト、パート向けのATSです。
採用ホームページの開設、応募者データの一括管理、面接プロセスの可視化、採用業務タスクの管理、複数の求人サイトへの求人の発行など、アルバイト、パートの採用に関わる業務を効率化し、かつ簡単に操作できるシステムになっています。
また飲食店、小売店などの多くの店舗を運営する企業形態に合わせ、企業本部の担当者がそれぞれの店舗ごとの採用プロセスを確認することができるようになっています。
SONAR
http://www.igniteeye.com/sonar/
イグナイトアイが提供する新卒、中途両方に対応したATSです。
SONARでは応募者の属性、どの応募経路から内定者が一番出たのかなどの可視化ができます。また、応募者個人の「マイページ」を作ることができ、応募者それぞれのアクションや状況に合わせた対応を自動化できます。
例えば、応募者から説明会への参加申し込みがあった場合は説明会案内メールを、、応募者が説明会に参加した後日には参加御礼メールを、選考への応募があった場合は選考案内メールを送信するといったように応募者への対応を自動化することができます。
リクログ
HRソリューションズが提供するリクログは、人材紹介会社向けに提供している業務支援システムのHRビジネスクラウドと連携できるという強みがあります。企業は人材紹介会社ごとに選考の進捗を確認したり、求人依頼メールを一括して送信できます。
また、人材紹介会社用にも専用ページが設けられており、求人の確認から人材を紹介するまでをリクログ上で行うことができます。リクログは人材紹介会社との連携を強みとする採用管理システムとなっているのです。
いかがでしたでしょうか。ATSは、採用業務の効率化、データを蓄積し人事戦略を練ることを可能とします。また各社が提供しているATSは似ているようでそれぞれに強みとなる機能を持っています。今後、さらなる動きがありそうな市場なので注視しておきたいものですね!