自治体の人口減少対策や地域経済活性化のマスタープランとなる「地方版総合戦略」が3月中にほぼ出そろい、計画が実行段階に入る。戦略に基づいて、大都市への若者の流出を食い止めるため、農林水産業など地場産業の振興や特区の活用など、創意工夫を凝らした雇用を増やす取り組みが進められている。◇長崎県五島列島の南半分を占める五島市は、基幹産業の漁業不振で若者の流出が続き、急速な人口減少と高齢化に直面している。市がまとめた地方版総合戦略は、若者を島に呼び戻そうと、マグロ養殖など地場産業の活性化を打ち出している。◆マグロ出荷目標1.5倍市の人口は1955年の約9万2000人をピークに減少傾向が続き、今年2月時点で
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