あなたは、もし部下が「育休を取りたい」と言ってきたら、どのような言葉をかけるだろうか。
大手食品会社に営業として勤めている男性Aさん(39)は、企業内労働組合の活動もしている。会社側はダイバーシティに関する制度を充実させており、労働組合側も同調してはいるが、昨年、Aさんに第1子が誕生した際には、育児休業を取得するとは言い出せなかったという。当然、その負担は同じくフルタイムで共働きをしている妻が背負うことになる。結局、妻が一方的に育休を取得せざるを得ない現状に嘆きながらも、職場の雰囲気や会社の評価などを考えると、やはり制度は利用できなかったとAさんは諦め顔で話す。